はこだてみらい館, 2017
WOW初の建築プロジェクト「はこだてみらい館」「はこだてキッズプラザ」が、2016年10月15日に北海道函館市に開館。約二年半に渡るソニーPCLとの協働を経て、地域交流センターとしてオープンした。
プロジェクト立案時に市から依頼されていた巨大LEDディスプレイ「Media Wall」コンテンツ制作を超え、施設のコンセプト構築、公立はこだて未来大学との連携、学生とのワークショップを通じて制作したロゴやウェブサイトなど、市からの要綱にある「地域再活性化」を目的とした施設設立を総合的に担当。
函館市は約15年前から「科学」を街の新たな魅力として発信していくために、公立はこだて未来大学を設立。国内初の複雑系学科を設立する事により、人工知能をはじめとした先進技術教育とデザイン教育を進めてきた。「はこだてみらい館」「はこだてキッズプラザ」は、「科学」をベースに、次世代を担う子供達が遊びながら21世紀の世界を担っていくために必要なチカラ(課題発見能力や自己解決能力)を育む事を目的としている。このチカラを「オドロクチカラ」と名付け、施設を発展させていくコンセプトとした。駅前という立地を活かし、施設の発展による函館駅前地区再活性化を図る。
はこだてみらい館内に設置された幅14m x 高3mの巨大LEDディスプレイ「Media Wall」と「360 Studio」では、「オドロクチカラ」を引き出す各種コンテンツを制作。また、施設と街づくりのサポートやアドバイス、ワークショッププログラムやコンテンツ計画にも今後参画してく。
【Media Wall】
Media Wallには以下のコンテンツを制作。いずれも子供達の知的好奇心をくすぐり、映像とインタラクションすることでその体験を深める試みの元、制作された。詳細はコチラ
群れのヒミツ:イカの生態を楽しみながら学習するインタラクティブ水族館。
大きさと速さ:動物、車、新幹線の実寸大CGによる大きさと速さを体験する動く図鑑。
時間のズレ:自分の体を使って学ぶ「時間」のずれを使ったインタラクティブなビジュアル表現。
Water fireworks:時計を兼ねた花火の様な噴水。数字の形の水が打ち上がり、空中で美しく分裂します。
ハコダテミュージカル:NHK番組「びじゅチューン!」を担当する映像作家 井上 涼による函館を楽しく紹介する映像シリーズ。
【360 Studio】
音と映像がインタラクションする様子を楽しむ空間。
HAKOUSTIC ORCHESTRA:函館を代表する音の1つであり、普段触れることができないパイプオルガンを、身体を使って自由に奏でられる。
HAKODATE REMIX:自分で録音した声を、身体を使って鳴らして遊ぶ身体的DJコンテンツ 。 遊びながら音楽の基礎的なリズム感や音階を学習できる。
360ハリストス正教会:ハリストス正教会の鐘塔の中、美しい函館の景色を360度の臨場感と共に体験し、鐘を鳴らすことができる。
Credit
WOW
Conceptor:Yuki Tazaki
Creative Director : Hiroshi Ouchi / Shigeru Makino
Designer : Tsutomu Miyajima /Tatsuki Kondo / Shota Oga / Misaki Horai
UI Designer : Haruka Kanno
Programmer:Hiroki Sato / Atsushi Yoshimura / Seiya Takasawa
Producer : Yasuaki Matsui
Partners
Technical Constructor:Masato Tsutsui (Arque)
Sound : Masato Hatanaka
Sound Programmer:Yuichi Matsumoto
Sound Producer:Takafumi Tamura (TV MAN UNION)
Cinematographer : Daisuke Oki
Sound Effect : Yusuke Tamaki(PUTBALSOUND)
Artist : Ryo Inoue supported by NHK education
Management / Workshop:Myeong-hee Lee
Backend system development (Media Wall) : Rhizomatiks
Special thanks
Future University Hakodate
Arina Tsukada
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